産業の脱炭素化と構造転換に関するシンポジウム

Engilish

 

主催:
• 米国カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley, UC Berkeley)
共催:
• 地球環境産業技術研究機構(RITE)
• 日本エネルギー経済研究所(IEEJ)
• 一般社団法人日本鉄鋼連盟(JISF)
• 北九州市立大学
• 特定非営利活動法人 アジア低炭素デザインセンター

後援:
• 北九州市

• 公益財団法人北九州観光コンベンション協会

Dates: May 25–28, 2026

場所: 北九州学術研究都市

一、背景:
北九州市は、日本の近代工業を代表する都市の一つとして発展してきました。とりわけ鉄鋼をはじめとする基幹産業は、長年にわたり地域経済と雇用を支えてきました。一方で、これらの産業はエネルギー消費量が大きく、カーボンニュートラル時代においては大きな転換が求められています。
しかし同時に、北九州市はこれまで公害克服や環境改善に取り組んできた経験を有し、新たな産業構造への転換を実現する潜在力を備えた地域でもあります。産業の脱炭素化と構造転換は、単なる環境対策ではなく、地域の持続可能な発展や将来世代の暮らしに直結する重要な課題です。
米国カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley, UC Berkeley)は、エネルギーおよび環境分野において世界的に高い評価を受ける研究大学であり、同大学が運営を担う Lawrence Berkeley National Laboratory(LBNL)と連携しながら、産業部門の脱炭素化やエネルギーシステムの将来像に関する研究を長年にわたり推進してきました。
2024年以降、UC Berkeleyは地球環境産業技術研究機構(RITE)、日本エネルギー経済研究所(IEEJ)、日本鉄鋼連盟(JISF)をはじめとする研究機関・産業界と継続的に意見交換を行い、日本の産業転換の可能性について議論を重ねてきました。その中で、産業の脱炭素化は単一産業の問題ではなく、地域の電力供給体制や再生可能エネルギーの導入、電力システムの安定性と密接に関わる「構造的な課題」であることが共有されています。
本シンポジウムは、こうした日米間の研究協力を基盤として、北九州市の産業の現状と将来を見据えながら、東京大学および北九州市立大学と連携して開催されます。専門家・産業界・行政・市民がともに参加し、北九州の産業とエネルギーの未来について理解を深め、持続可能な地域社会のあり方を共に考える場とすることを目指します。
二、会議の目的:
本シンポジウムは、北九州地域における産業の現実的な条件および地域特有のエネルギー特性を踏まえ、産業全体の脱炭素化と構造転換の方向性について、多角的な視点から検討し、地域のグリーン・トランスフォーメーション(GX)政策の推進に資する知見を共有することを目的とする
特に、電炉化の進展およびそれに伴う電力需要構造の変化を背景として、技術経済的な観点から、当該変化が地域の電力構成、再生可能エネルギーの導入・配置、ならびに電力システムの安定性に与える影響について検討を行うとともに、北九州地域に豊富に存在する再生可能エネルギー資源の活用を前提とした、同地域の鉄鋼産業の持続的発展に適した新たな生産ルートの提示を目指す。
三、会議日程・形式:
開催日:2026年5月25-28日
本シンポジウムは、専門家によるテーマ別の説明・報告セッションと、限られた参加者による小規模かつ専門的な意見交換セッションの二部構成とする。

四、会議テーマ:
1. 米国カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)、地球環境産業技術研究機構(RITE)、日本エネルギー経済研究所(IEEJ)等による最新の研究成果の紹介
2. 技術経済分析に基づき、北九州地域の条件下における複数の鉄鋼生産ルートについて、技術的実現可能性、コスト構造およびエネルギー需要を定量的に評価する
3. 北九州地域の鉄鋼産業構造および地域エネルギー条件を踏まえ、電炉(EAF)化に伴う転換上の課題、再生可能エネルギーの確保および配置に関する制約、ならびに地域特性に起因するその他の制限要因について重点的に分析する
4. 鉄鋼産業における電力使用構造の変化が、地域のエネルギー転換および電力システムに与える影響についての詳細な検討
5. 産業界および研究機関による意見交換・自由討議

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